さくらボウル2018での神戸大のランオフェンス
今回は、さくらボウル2018の戦術について目にとまった神戸大のランオフェンスについて書きます。
ランオリエンテッドな神戸大の攻撃スタイル
チームスタイルで機能するQB51山本選手
攻撃記録の抜粋
ONEPACK | 神戸大学 | |
トータルyd | 156 | 174 |
ランyd | -1 | 88 |
パスyd | 157 | 86 |
ラン回数 | 6 | 14 |
パス回数 | 31 | 12 |
ゲーム記録を見ますと、両チームのトータルヤードはさほど差がありません。スコアは39-6ですので、神戸大がインターセプトもからめて効率よくスコアしたといえます。
ここで、注目したいのは、神戸大の回数・ヤードともに5割を超えるランパス比率です。一般のゲームではパスプレイがほとんどですので、これはとても珍しいことです。14回のランの内訳はQBの山本選手が10回、熊澤選手と眞田選手が2回ずつのボールキャリーでした。
ランプレイに必要なものは
タッチフットでも、強いランプレイには優秀なランナーと優秀なブロッカーが必要です。今年の神戸大は両者が非常に強力だったといえます。ブロッキングの良さはサイドラインで見ていたアメフト関係者も話していました。
得意プレイを生かす準備
神戸大は得意のランを生かすための色々な準備をしてきたように見えました。OLの配置を変えたり、リバースやフェイク、カウンターを織り交ぜるなどして、プレイに変化をつける工夫が見られました。
チームスタイルをつくる
元々選手の個人能力は相当なものですが、チームとして「ランプレイを軸に社会人にも勝てる」という感じが、2016年のシュガーボウルあたりでみえてきたのではないかと思います。チーム一丸、選手を生かすチームスタイルに挑戦した努力と工夫は、大会4連覇にもつながったと思います。
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以上、さくらボウルで目についた神戸大のランオフェンスについてでした。