東北レディースの日のフットボール女子会
今回は、東北レディースの二次会について書きます。
二次会といってもパーティーではなく、フットボールを別のルールで楽しみます。
二次会はフットボール女子会
試合後、東北女子の交流イベントとして、
- 両チームミックスのスクリメージ<6vs6>
- ミニゲーム大会<3人制>
をおこないました。
6vs6スクリメージ
「2年生QBの経験アップ」「違うセンターのスナップを受ける」などのテーマを設定しました。
JTFA特別規則(レベル3)、関西合同スクリメージルール、関東女子スクリメージルール、を参考に、以下のルールを適用しました。
新人QBにも投げやすく
- パスラッシュに一定の制限をかけてプレイ
→ 最大2名のラッシュかつGが掌を見せたら止まる、インチャージなし
できるだけプレイを経験する
- キックなし
- 30Yd地点から攻撃開始、10分間攻撃を続ける、TD後はTFPなしで30Ydに戻る
ワイワイ3人制ミニゲーム大会
次におこなったのは、郡山協会ルールの得点制ミニゲームです。およそ横15ヤード、縦25ヤードほどでおこないます。
- 4回攻撃して合計点を競う
- タッチで攻撃を止める
- 攻撃3人守備2人
- 5ヤードごとに1点獲得できる
- パスの試投と成功で1点獲得できる
4チームに分かれて総当たりゲームをおこないました。
選手が選ぶMIP
QBスクランブルで快足をみせタッチダウンをとったハルカさんが選ばれ、賞品のフーディーを獲得しました。
<提供:ニューアクティブ by SPEX FOOTBALL>
<ハルカさん感想>
” 落ち着いた緑にカチッとした白のフォントがカッコよくて気に入りました。早速次の練習で着ます。ありがとうございます。”
<3on2ゲーム感想>
実際にQBの視点に立ってみて、どうしたらより前に進めるか、どこにどのくらいの速さで走るとQBが投げやすいのかを考える機会になる。
自分の考えが上手くいった時の喜びを感じ、向上心が起こる。
ルールの分からない人や一年生も楽しみながら動きを覚えられると思う。
以上、東北での、みんなで楽しむフットボール女子会でした。
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タッチフット東北レディースのゲームレビュー
今月おこなわれた、タッチフットボールの東北レディース「K-SPEX vs 芸工大VIVACERS」を振り返ります。
ゲーム・ダイジェストはこちらです(約2分)
女子タッチフット|試合ダイジェスト【東北レディース 2019】
ラインアップとシステム
K-SPEX
K-SPEXは、昨シーズンのスターターからケガと留学で、WRを2枚欠いてこのゲームに臨みます。チーム課題でもある中盤支配力を握るために、今回はメインのシステムにタイトエンドを選択しました。
芸工大ビバーチャーズ
一方、学生の芸工大ビバーチャーズは、スターターの半数が新2年生という状況で、試合経験が十分ではありません。メインターゲットと思われるセンター、ガードの上級生にスペースを与えるスプレッドを選択。これが後に得点に結びつきます。
攻防
K-SPEXの攻撃は29YdsのQBスクランブルで一気に得点、その後はショートパスでボールコントロールに移行します。タイトエンドのシステムをメインに、時折ワンセットバックを絶妙に入れて変化を出していきます。このあたりはプレイコーラーの独特の経験値だと思います。
ビバーチャーズの攻撃はQBがロールでちらしつつやや広めのレンジでゲインを狙います。それも功を奏したか、失点直後のドライブでは、K-SPEX守備が3-1-2でブリッツを入れたタイミングで、エースのGにアクロスパスがカウンターヒット、そのまま34Ydsのタッチダウンで返しました。
日本最北端の女子アメフトゲームです🏈 pic.twitter.com/6IIRPffonq
— 福島アソシエplusスペックスフットボール (@FUFA_fukushima) 2019年4月14日
K-SPEXの守備は3フロントのワンハイから、相手の攻撃に合わせて変えていきます。途中からはQBを動かして後ろでダイアゴナルを構成する得意のかたちが、前の方ではできていました。DBの安定感には課題が残ります。
ビバーチャーズ守備は2年生選手もスピードがあってよかったです。経験豊富なレシーバーとのマッチアップは大変だったと思います。一番スピードのある4年生をILBに置いて中央ランとラインへのパスを抑えた作戦で安定しました。
結果
両チームいいところをみせましたが、徐々に中盤を厚くする守備で4インターセプト(うち1TD)を奪ったK-SPEXが26-7のスコアで勝利しました。
この試合のあとは、フットボール女子会を開催しました。
その内容は次回の記事にします。
郡山市フラッグフットボール教室 開催のおしらせ
誰でも楽しくフットボールを使って遊べる教室です(定員20名)
対象:年長児、小学生、中学生
※ 小学生フットボールチーム体験教室を兼ねます
※ 年長児と1・2年生はボールあそび中心、3年生以上はミニゲーム中心です
※ 3年生以上の希望者は、9/14、9/16の市民体育祭ミニゲーム大会に優先出場できます
①5月26日(日) 東部体育館 13:00~15:00
②6月2日(日) 東部体育館 13:00~15:00
③6月8日(土) 東部体育館 13:00~15:00
④6月16日(日) 東部体育館 13:00~15:00
※最終日に修了証の授与と『スペックスユース』への登録(希望者)をおこないます。
◆申し込み:5月7日(火)~5月21日(火)
郡山市総合体育館 事務所窓口へ直接申し込んでください
問い合わせ 024-934-1502
詳しい内容のご質問は koriyama.flag@gmail.com までどうぞ
タッチフット東北オープン大会のふりかえり
先日の東北タッチフットオープン大会に出場した3チームについて、感想をちょっぴり書きます。
結果としては、芸工大ビバーチャーズが優勝し東日本大会に進出しました。
芸工大ビバーチャーズ
パスラッシュがリーダーもいて安定していて積極的。DBのポジショニングは甘いところも時折みられるがボールリアクションに長けたビッグプレイもありました。
オフェンスはフィールド全体を使えるようになっているのが良い点。スクリーンの感じもいいですね。東日本大会でも勝利をあげてほしいです。
福島フェリックス
転勤の影響でメンバーが流動的でした。オフェンスプレイを昨シーズンよりだいぶ整えてきましたね。
新人の入ったラッシュがだいぶサイズアップしたこともあり、得意のLBブリッツと合わせてプレッシャーには見所がありました。エキシビションというかたちで2試合目には女子選手もプレイしました。
天童ピーナッツ
新人のふたりが活躍しました。DBのひとりはポジショニングが良好で球際に慣れればさらに向上しそうです。WRのもうひとりはソリッドなルーティングとキャッチが特徴でアメフト好みのタイプですね。
Gのアサインメント変更で芸工大に考えさせる作戦はよかったと思います。
以上、各チームへの若干の感想でした。今週末は女子の大会があります。
東北タッチフット 女子大会 2019
4月14日(日)は、JTFA(6人制タッチフットボール)の東北女子大会がおこなわれます。13:30キックオフです。
現在のところ、このゲームは、国内女子アメフト最北端のゲームです。
会場は
福島県郡山市の磐梯熱海スポーツパークです。大変広々とした気持ちのいいグラウンドです。コンディションは天然芝です。
春の大会は一年ごとに山形市と郡山市で交互に開催しています。
対戦チームは
郡山市K-SPEXと芸工大ビバーチャーズ女子チームです。
去年の芸工大女子チームです。(右の4人は郡山女子大チームから)
大会後には、合同練習会と、ミニゲーム大会を予定しています。
東北タッチフット オープン大会 2019春
4月7日(日) JTFA(6人制タッチフット)の東北オープン大会をおこないます。
場所は、山形市の東北芸術工科大学グラウンドです。
国内でも最もほのぼのとしたアメフト大会のひとつと言って間違いないでしょう。ピクニック的アメフトであり、完全な市民スポーツであり、真のplayがあります。フェスより気軽に参加できます。
会場について
東北芸工大キャンパスの裏手にある、この丘にあります。
眼下に山形市が一望できる素晴らしく眺めのよいグラウンドです。コンディションは天然芝です。
オープン予選
9:45 第1試合キックオフ
11:15 第2試合キックオフ
13:30 第3試合キックオフ
参加チーム
芸工大ビバーチャーズ男子
福島フェリックス
天童ピーナッツ
ほかに、仙台サンダースが運営参加予定です。
女子チームも運営で来ます。K-SPEXと芸工大女子チームです。
他ではなかなか見られない、コンパクトサイズでスピーディ、かつほのぼのしたアメフトです。
来週の4月14日(日)は女子の大会が郡山市でおこなわれます。
日本タッチ&フラッグフットボール協会の新役員が選出されました
3月17日(日)、JTFA(日本タッチ&フラッグフットボール協会)の役員会がおこなわれ、新理事長などが選出されました。
任期2年
JTFAは、2年ごとに理事が変わります。各理事は地域各連盟の代表がボランティアでボウルゲームや広報等の運営にあたってくれます。ありがとうございます。
理事長は理事の互選により、関東オープン連盟の川村さんになりました。
理事長
前理事長の中村さん(関西オープン)に続いて、現役プレーヤーが理事長に選ばれているところにJTFAの特徴があるかもしれません。川村さんは女子リーグ審判としての経験もあり、審判連盟や女子連盟にも意思疎通のよい適任者だと思います。
タッチフットは、登録者数の男女比でいうと 56:44 ほどなので、今後女性理事長もどんどん立候補されることに期待します。
ひとつのサークル
JTFAは全体でひとつのサークルのような団体です。全国各地でイベントがおこなわれていますので、アメフトやニュースポーツに興味がある方は気兼ねなくのぞいてみてください。
女子タッチフット【2018東北サマータッチ福島】WRイン、Gアウト、Cアクロス
以上、JTFAの新役員が選出されたという記事でした。
個性を出すにはボールから入る~違いの出せる3種類
今回はボールについての続編
以前の記事で、タッチフットシーンでよく使われているボールを紹介しました。
タッチ&フラッグのボールはアメフト球よりひとまわり小さい「ジュニアサイズ ボール」と呼ばれるボールです。
違いの出せるいい感じのボール
今回は、他のボールをちょっぴり紹介します。
その1 スポルディング球
グリップの感触が合皮的で面白い感じだと思いませんか。現在愛用中です。やや固めのパンという薄い手応えです。大きさはやや大きめです。
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その2 ウィルソンMVP球
やや赤目の色目に、レースや縁取りがブラックで個性的です。見ての通りやや太めのかわいらしいフォルムで、アメリカンです。NFLでいえばレイダース。
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その3 アメヘリ球
これはまだ買っていませんがビンテージ感がいいと思います。これもブラックがきいています。「アメリカの遺産」という名前もいいですね。練習にはレザージャケットを着てバイクでいきましょう。
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空気入れ
ボールの紹介ついでに、空気入れもコンパクトで使いやすいものを紹介しましょう。
モルテンです。これを買っておけば間違いがないです。空気入れの先端が中にしまえるスタイリッシュな機構になっています。色は何色かあります。
以上、簡単ですが、タッチ&フラッグのジュニアサイズボールを紹介しました。
変わったボールのメリットは、目立つこと以外に「グラウンドで紛失しにくい」つまり、他チームのボールと紛れにくいという点もあるかなと思います。
タッチ&フラッグはもともと自分のスタイルを自由に楽しむ「フリースタイル」という考え方でした。女子タッチではまだキャップの着用も許されています。シューズやヘアバンなど、どんどん個性的なスタイルを楽しんでください。
関連記事
↓ シューズの話には、こんなのも書きました。
アメフト界の現状を共有する意見会
東日本アメリカンフットボール協会意見交換会に出席しましたので、若干ですが情報共有をしたいと思います。
結論(共有されたこと)
アメフト関連競技で、アメフト、フラッグ、タッチ等は『互いに大差がないもの』という観点で連携していく
交換会に出ているのは
この交換会に出席しているのは、中学、高校、関東大学、社会人、審判、シニア、フラッグ(JFFO)、JAFAフラッグ、女子タッチ&フラッグ (JTFA関東女子)、女子タックル、東北、地域(市町村)
という代表の方々です。私は『地域普及枠』兼『男女タッチ』枠で声がかかっています。北海道など欠席のところもありました。
何かを決める会議ではありませんが、分立したアメリカンフットボール関連競技が、大きな枠で連携していく目的です。
大枠での連携をはかる
私は、タッチフットで歩いてきた、いち『アメフトファン』なので、各競技部分の運営や問題点などはまったく前提知識がありませんが、聞いていると色々と見えてきます。
今回、大枠で共有したのは、関連競技において、アメフト、フラッグ、タッチは『スポーツとして大差がないもの』という観点で連携していくという確認です。(まあ当たり前といえばそうなのですが…)
色々と意見交換をしていますと、スムーズでない点がやはり多く見えてきますが、
ツイートでも書きましたが、今回多くやりとりされた内容は、
1.中学生の状況
➡ 要するに部活化が難しく、クラブをどう整備していくか。そして強豪高校だけに偏らずどのように多様な高校に進んでもらうか。
2.施設などの共通化
➡ 要するにアメフト部、またはアメフトクラブの基盤施設を関連種目に同等に割り当てていく。
あとはアメフト、タッチ&フラッグの施設の共通化です。相互にメリットがあるので進めていくと共有されました。名称・組織もどこかで1つに寄せていかないとオリンピックにも入れません。
— Ishida🏈スペックスフットボール (@LIBE21_SPEX) March 16, 2019
あくまで大きなイメージ共有ですので、具体性はありませんが、これに基づいて、私としては、東北のアメフトとタッチ&フラッグの活動を押していこうと思います。
ほかの論点で気になったことを付け足しておきます。
- 2028オリンピックの件 ➡ どうもIOC、MLB、NFLという話のようで大きすぎますが、アメフトとしてまとまらないと出場できないことになるようです。
- 成人フラッグの大会 ➡ ルールの差異にこだわらずにどれもやる
- 女子 ➡ とくに全競技でまとまっていく
- スピードがなくても身体が大きく意欲的な人材(ブロッカー)をアメフト界は愛している
- とにかく『フットボールは面白い』というところに集中して差異をのりこえていく
まとめ
施設の共通化などにメリットを見いだして、ルール的には歩み寄って合同できる機会を増やす。
『分立して個別撃破されない方が全体にとってよい』という考えは、頷かざるを得ませんでした。
ご意見等は、ツイッター等で頂けると有り難いです。私に何かを動かす力があるわけではありませんが、よいお考えがあれば次の機会に発言します。
6人制タッチフットの試合は5人で成立するのでしょうか
今回は、試合(JTFA公式試合)のプレイヤー数についてちょっぴり考えるお話です。
結論
『ルール』からは
- 選手4人では公式試合が成立しない
- 5人だと成立しないとはいえない。通例では試合前に対戦チームと審判の同意が必要。
『コード』からは
- チームや大会主催者は、選手の疲労や安全面を考慮して、交代ができる人数で試合をすることを心がけなければならない
- 試合を無理にしない決断も大切
といえます。
『コード』は倫理規定のことで、『ルール』よりも優先される決まりごとです。
少人数でプレーする
アメフトの規則では
10名以下のプレーについて触れています。
アメフト 公式競技規則
・各チームは10 名以下のプレーヤーでもプレーすることが許される。
公式規則|社団法人 日本アメリカンフットボール協会 JAPAN AMERICAN FOOTBALL ASSOCIATION
しかし、タッチフットでははっきりと書いてありません。
では、攻撃とキックオフのルールを参考にしましょう。
全国大会と予選への出場は8名以上の選手登録が要件
攻撃のルール
攻撃開始については、以下のようなルールがあります。
- スクリメージに3人が必要
- センターからのスナップを受けるQBが1人必要
したがって競技会は、4人プレーヤーがいないと攻撃を開始できない
ルールです。
6人制タッチフットボール競技規則 第6編 第1章 2)(1)
ボールをスナップする時
3人以上のプレーヤーが、ニュートラル・ゾーン手前1ヤード以内に、相手ゴールラインに両肩を向けて位置しなければならない。
キックオフのルール
また、競技会は、5人プレーヤーがいないとキックオフを開始できない
ルールです。
競技レベルに応じた特例 競技規則第5編 第1章 9:レベル1特別規則
2)キックオフ時のキックチーム体型
キッカーの両サイドに最低2名の選手がいなければならない。
したがって(まだ見たことがありませんが)チームが4名以下になった場合には、そこで試合は終了となるでしょう。
アメフトのキックオフにも同様のルールがあります。
参考:アメフト 公式競技規則
・キッカーの両側に少なくとも4 名ずつのAチームのプレーヤーがいなければならない。
公式規則|社団法人 日本アメリカンフットボール協会 JAPAN AMERICAN FOOTBALL ASSOCIATION
まとめ
JTFA協会の公式試合は、4名では成立しませんが、5名なら成立しないとはいえません。
通例として、5人で試合を希望する場合には、対戦チームと審判団の事前の同意・承認が必要となっています。(対戦チームが何名で試合するかは自由)
しかし、チームや大会運営者は、常に選手の疲労や安全面を考慮して、交代の余裕のある人数で試合をすることを心がけましょう。
また、試合途中で負傷者が出るなど、人数が減ったときには、残った選手の安全確保を最大限に優先して、試合を棄権する判断も躊躇なくおこなうなどして、安全にフットボールをプレイしましょう。