ちょっぴり幸福なタッチ&フラッグのかけら

ボーダレスなマイクロフットボールを作っています

6人制タッチフットの試合は5人で成立するのでしょうか

今回は、試合(JTFA公式試合)のプレイヤー数についてちょっぴり考えるお話です。

  
 
以前、協会に『試合はしたいが(6人制タッチフットは)5人で試合ができますか?』という問い合わせがありました。 

 

結論

『ルール』からは 

  • 選手4人では公式試合が成立しない
  • 5人だと成立しないとはいえない。通例では試合前に対戦チームと審判の同意が必要。

 

『コード』からは

  • チームや大会主催者は、選手の疲労や安全面を考慮して、交代ができる人数で試合をすることを心がけなければならない
  • 試合を無理にしない決断も大切

 

といえます。

 

『コード』は倫理規定のことで、『ルール』よりも優先される決まりごとです。

 

少人数でプレーする

どのチームでも試合日に選手の都合が悪くなった、人数が6人揃わない、ということはあると思います。小規模スポーツにとっては大変悩ましい問題です。
 
また、学生チームにとって3~4月の試合は、4年生が卒業して新入生が入る前の時期にあたり、普段よりも少ない人数になっていることも多いです。
 
 
もともとタッチ&フラッグは少人数でフットボールをお互いに楽しむものなので、より少人数のルールを決めたり、合意してプレーすることには問題はありません。
 
それをふまえて以下では、競技会(公式大会)でのプレー可否について考えてみます。
 

 

アメフトの規則では

10名以下のプレーについて触れています。 

アメフト 公式競技規則

・各チームは10 名以下のプレーヤーでもプレーすることが許される。

公式規則|社団法人 日本アメリカンフットボール協会 JAPAN AMERICAN FOOTBALL ASSOCIATION

 

しかし、タッチフットでははっきりと書いてありません。

 

では、攻撃とキックオフのルールを参考にしましょう。

  

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全国大会と予選への出場は8名以上の選手登録が要件

 

攻撃のルール

 攻撃開始については、以下のようなルールがあります。

 

  • スクリメージに3人が必要
  • センターからのスナップを受けるQBが1人必要

 

したがって競技会は、4人プレーヤーがいないと攻撃を開始できない

ルールです。 

6人制タッチフットボール競技規則 第6編 第1章 2)(1)

ボールをスナップする時
3人以上のプレーヤーが、ニュートラル・ゾーン手前1ヤード以内に、相手ゴールラインに両肩を向けて位置しなければならない。 

日本タッチ&フラッグフットボール協会(JTFA) - 競技規則と大会規則

 

キックオフのルール

 また、競技会は、5人プレーヤーがいないとキックオフを開始できない

ルールです。 

競技レベルに応じた特例 競技規則第5編 第1章 9:レベル1特別規則

2)キックオフ時のキックチーム体型
キッカーの両サイドに最低2名の選手がいなければならない。

日本タッチ&フラッグフットボール協会(JTFA) - 競技規則と大会規則

 

したがって(まだ見たことがありませんが)チームが4名以下になった場合には、そこで試合は終了となるでしょう。

 

 

アメフトのキックオフにも同様のルールがあります。

参考:アメフト 公式競技規則

・キッカーの両側に少なくとも4 名ずつのAチームのプレーヤーがいなければならない。

公式規則|社団法人 日本アメリカンフットボール協会 JAPAN AMERICAN FOOTBALL ASSOCIATION

 

まとめ

 JTFA協会の公式試合は、4名では成立しませんが、5名なら成立しないとはいえません。

 

通例として、5人で試合を希望する場合には、対戦チームと審判団の事前の同意・承認が必要となっています。(対戦チームが何名で試合するかは自由)

 

しかし、チームや大会運営者は、常に選手の疲労や安全面を考慮して、交代の余裕のある人数で試合をすることを心がけましょう。

 

また、試合途中で負傷者が出るなど、人数が減ったときには、残った選手の安全確保を最大限に優先して、試合を棄権する判断も躊躇なくおこなうなどして、安全にフットボールをプレイしましょう。