6人制タッチフットの試合は5人で成立するのでしょうか
今回は、試合(JTFA公式試合)のプレイヤー数についてちょっぴり考えるお話です。
結論
『ルール』からは
- 選手4人では公式試合が成立しない
- 5人だと成立しないとはいえない。通例では試合前に対戦チームと審判の同意が必要。
『コード』からは
- チームや大会主催者は、選手の疲労や安全面を考慮して、交代ができる人数で試合をすることを心がけなければならない
- 試合を無理にしない決断も大切
といえます。
『コード』は倫理規定のことで、『ルール』よりも優先される決まりごとです。
少人数でプレーする
アメフトの規則では
10名以下のプレーについて触れています。
アメフト 公式競技規則
・各チームは10 名以下のプレーヤーでもプレーすることが許される。
公式規則|社団法人 日本アメリカンフットボール協会 JAPAN AMERICAN FOOTBALL ASSOCIATION
しかし、タッチフットでははっきりと書いてありません。
では、攻撃とキックオフのルールを参考にしましょう。
全国大会と予選への出場は8名以上の選手登録が要件
攻撃のルール
攻撃開始については、以下のようなルールがあります。
- スクリメージに3人が必要
- センターからのスナップを受けるQBが1人必要
したがって競技会は、4人プレーヤーがいないと攻撃を開始できない
ルールです。
6人制タッチフットボール競技規則 第6編 第1章 2)(1)
ボールをスナップする時
3人以上のプレーヤーが、ニュートラル・ゾーン手前1ヤード以内に、相手ゴールラインに両肩を向けて位置しなければならない。
キックオフのルール
また、競技会は、5人プレーヤーがいないとキックオフを開始できない
ルールです。
競技レベルに応じた特例 競技規則第5編 第1章 9:レベル1特別規則
2)キックオフ時のキックチーム体型
キッカーの両サイドに最低2名の選手がいなければならない。
したがって(まだ見たことがありませんが)チームが4名以下になった場合には、そこで試合は終了となるでしょう。
アメフトのキックオフにも同様のルールがあります。
参考:アメフト 公式競技規則
・キッカーの両側に少なくとも4 名ずつのAチームのプレーヤーがいなければならない。
公式規則|社団法人 日本アメリカンフットボール協会 JAPAN AMERICAN FOOTBALL ASSOCIATION
まとめ
JTFA協会の公式試合は、4名では成立しませんが、5名なら成立しないとはいえません。
通例として、5人で試合を希望する場合には、対戦チームと審判団の事前の同意・承認が必要となっています。(対戦チームが何名で試合するかは自由)
しかし、チームや大会運営者は、常に選手の疲労や安全面を考慮して、交代の余裕のある人数で試合をすることを心がけましょう。
また、試合途中で負傷者が出るなど、人数が減ったときには、残った選手の安全確保を最大限に優先して、試合を棄権する判断も躊躇なくおこなうなどして、安全にフットボールをプレイしましょう。