宣言パントの制限時間とファンブルについて|公式規則が一部変更されます
春シーズンから、宣言パントの公式規則が一部変更となります。
アメフト公式規則によれば、
パントとは「プレーヤーがボールを落下させ、そのボールがグラウンドに触れる前に蹴るキック」を指します。
タッチフットでは、ダウン開始前に、攻撃チームが次のダウンにパントを行うことを審判に通告する「宣言パント」を採用しています。
いったん宣言パントを審判に告げてから、第4ダウンをプレー(ギャンブル)に戻すにはタイムアウトをかける必要があります。
タッチフット公式規則では、
宣言パントでは、「攻撃チーム、守備チーム共にボールがキックされるまで、ニュートラル・ゾーンに侵入してはならない」ルールになっています。
「宣言パント」の簡単な説明は、以下のビデオを見てください。
では、変更点を確認しましょう。
今回の変更点
- 追加:パントの制限時間
キッカーはスナップを受けたボールをレディー・フォープレイより25秒以内にキックしなければならない。
※これまで規則にはっきり書かれていなかったため加えるようです。
(反則:ディレイオブゲーム 罰則:5ヤード)
※2ミニッツに入ってから、パントの前のプレー(通常は第3ダウン)が、計時を止めるプレーであったとき、宣言パントされる第4ダウンの計時再開は、スナップではなく、キック時点と統一します。 - 追加:パントプレーでのファンブル
キッカーがキックする前にボールをファンブルした場合、プレーを続行しキックすることが出来る。
(解説:宣言パントは攻撃の放棄を宣言し陣地を回復する趣旨であるため、通常のスクリメージプレーのファンブルとは別の扱いとする)※まれなケースではあるものの、大会で実際に起こったことから規則に加えるようです。
※この場合でも最終的に25秒以内にキックを完了しなければいけません。
おまけ パントの飛距離
ところで、プロのパントってどのくらい飛ぶと思いますか?
下の動画では「誰がいちばん飛ばすのか」と、デンバーのマーケット・キングや、元グリーンベイのティム・マズセイが蹴っています。まさにえげつない飛距離です。
Longest Punt | NFL football punters see who can kick the farthest
ちなみに、女子タッチフットでは、標準的なパンターはジュニアサイズのボールを(キック地点から)だいたい35~40ヤードほどキックします。50ヤード以上飛ぶ選手もいます。
というわけで、今回はパントのルールについてでした。
ビッグマッチほど、キッキングゲームの重要性が増すのはアメフトもタッチフットも同じですね。
代表者会議や審判講習会でもぜひ確認してください。